アディダスも政府支援を求めている

アディダスは新型コロナウイルスの流行による衝撃に対応するため、10億ユーロ（11億ドル）を超えるドイツ政府の支援を求めていることが3日、分かった。

情報非公開で匿名を求めている関係者によると、アディダスはドイツ国有銀行KfWと融資案について協議しているという。彼らはアディダスが約10億〜20億ユーロ規模の融資を交渉してきたが、最終的な規模と時期は決まっていないと述べた。

アディダスは3月11日、2019年の業績を発表するとともに、ブランドの中国での第1四半期の売上高がコロナ禍で8億から10億ユーロ、純利益が4億から5億ユーロ減少すると警告し、日本、韓国両市場の業績も落ち込む見通しだ。先月、同ブランドは1月25日の旧正月以来、中国での販売台数がほとんどの店舗が閉鎖されたことで85%急落したことを告白し、日本と韓国の客数は明らかに減少した。

アディダスは中国に約1万2000店を持ち、多くはフランチャイズ店であるほか、500店近くの直営店があり、同ブランドの1/5近くの製品は中国工場で生産されている。ロイター通信によると、大中華市場はアディダスの世界売上高の約20%を占めている。

現在、世界的に感染が拡大し、特に欧州や米国では非常に深刻な状況にあることから、アディダスは3月17日、欧州と北米のアディダスとリーボックの店舗を一時閉鎖し、新型コロナウイルスの感染を抑制すると発表した。欧州の店舗は3月18日から29日まで、米国とカナダの店舗は3月17日から29日まで閉鎖される。

現在、疫病は緩和の兆しがなく、これらの店は閉鎖状態にある。このような状況でアディダスが政府支援を求めるのはやむを得ない。